第36回日本理学療法学術大会印象記


  



 第36回日本理学療法学術大会印象記


はじめまして、関西医療学園で今年から教員をしております高崎恭輔です。

このたび私は、広島市の広島国際会議場(平和公園内)で開催されました第36回日本理学療法学術大会へ参加させていただきました。
参加すると言いましても、理学療法士1年生の私には、もちろん発表できる研究報告などありません。しかし、皆様のご好意で、今回発表される諸先生方に同行させていただくことができ、さまざまな貴重な体験をさせていただきました。
そこで、学会の印象記といたしまして、5月24日(木)~26日(土)の全行程3日間にわたる旅を、私の数々の失敗談なども織り交ぜながら報告させていただこうと思います。
 
まずは、今回の学会で発表された関西理学療法研究会(遠路はるばる会)の先生方を紹介させていただきます。
 
1日目
・「踵骨外反角度の変化における片脚立位時の膝・股関節周囲筋の筋活動に与える影響について」(口述発表)  関西医療学園専門学校 西守 隆 先生 

・「後十字靱帯再建術を施行したテコンドー競技選手への理学療法―術後管理に対する表面筋電図評価の応用―(口述発表)関西医療学園専門学校 谷埜予士次 先生

  ・「車椅子移乗介助動作におけるアームレストとレッグサポートの着脱と介助者の姿勢負荷の関係」(口述発表) 関西医療学園専門学校 廣瀬 浩昭 先生 

2日目・「THE CLINICAL AND ELECTROMYOGRAPHY EVALUATIONS ON THE EFFECT OF ACUPUNCTURE AND THERAPEUTIC EXERCISES IN PATIETS WITH SPASMODIC TORTICOLLIS 」(口述発表)         
 Kansai College of Oriental Medicine TOSHIAKI SUZUKI    

・「THE SILENT PERIOD FROM SOLEUS AND GASTROCNEMIUS MUSCLES IN RELATION TO CONDITIONS OF STANDING 」(口述発表)        
 Kansai Vocational College of Medicine SHINICHI DAIKUYA 

・「一側下肢への体重移動の変化が外腹斜筋と内腹斜筋の筋積分値に及ぼす影響」(ポスター発表)
 六地蔵総合病院  渡邊 裕文 先生 

・「片脚立位時の足底圧分布と股関節・膝関節周囲筋の筋活動」(ポスター発表)            第一岡本病院   土屋美智子 先生
・「歩行時の体幹筋の筋活動」(ポスター発表) 
第一岡本病院   三浦雄一郎 先生 

3日目・「膝関節伸筋群の等尺性収縮時における体幹筋の筋活動について」(口述発表)
PL病院    矢田 敦子 先生 

・「側臥位一側下肢空間保持の肢位変化が、腰背筋群・腹斜筋群の筋積分値に与える影響 
 ―床側下肢屈曲位での検討―(ポスター発表) 
六地蔵総合病院   大沼 俊博 先生  

以上の10名の先生方が発表されました。本年度から新たに会員となった私にとって、このように活発に研究活動をされている先輩方や世話人の先生方が大勢いらっしゃるということを大変心強く想うとともに、私も一日も早く先生方のように、自分の研究を堂々と発表できるようになりたいものだと改めて感じさせられました。
  今回の先生方の発表でもっとも印象に残っているのは、やはり鈴木先生・大工谷先生の英語での口述発表でした。何と言ってもそのセッションは、発表も英語なら質問も英語。おまけに座長まで外国人の女性で、進行もすべて英語で行なわれているのです。その中で鈴木先生・大工谷先生はとても流暢な英語でプレゼンテーションされ、さらに質問までされていました。もちろん私は皆さんが何をしゃべっているのかちんぷんかんぷん。言葉の端々に聞き覚えのある単語でもないかと必死になって聞いていました。後日、このお二人の活躍に感化された私は、さっそく西守先生とともにNOVAへ駅前留学することになるのでした・・・。  このお二人以外でも皆さんそれぞれにとても興味深い発表をされていました。廣瀬先生は昨年から研究を続けられているという車椅子トランスファーの発表をされ、介助者にかかる負担を軽減させるため、より容易にトランスファーを行なえるタイプの車椅子の導入を熱く訴えかけておられました。このような研究は、普段力技のみでトランスファーを行なっている素人同然の私のようなPTには大変ありがたいものです(すいません技も磨いていきたいと思います)。また、スポーツのセッションでは谷埜先生のPCLの発表に話題騒然。このときの討論はセッションの時間内だけでなく、その夜のスポーツリハの先生方が集まって行なわれた懇親会の会場にまで持ち越され、熱いディスカッションが繰り広げられていました。特にスポーツのセッションは、会場から人があふれ出るほどの大盛況。いや~、スポーツリハに対する皆さんの注目度は並々ならないものがあります。そして忘れてはならないのは今年から関西医療学園の教員になった西守先生(元PL病院)と矢田先生の師弟(?)コンビ。このお二人は学会前に行なわれた予演会ではやや苦戦気味(なんちゃってPTの私が言うのもどうかと思うんですが・・・)かと思われました(また失言かな~)。ところが、学会本番になるとさすがです。堂々としています。何を質問されてもひるみません。このお二人の勝負強さには感心させられました。でも私は知っています。西守先生は学会前の1週間、ほとんど寝る間もなく研究室にこもりきっていたことを・・・。おそらく矢田先生も? 今回はポスター発表にも4人の先生方(渡邊先生・三浦先生・土屋先生・大沼先生)が参加しておられました。ポスター発表の会場になっているホールは超満員。どのブースも非常に活発な討論が繰り広げられていました。「いやいやポスター発表も要チェックやな~。」   私は今回の旅では、ほとんど西守先生と行動をともにさせていただき、全国学会の過ごし方の「い・ろ・は」を学ぶことができました。ここからは学会の本筋から少し離れ、1日目、2日目のいわゆるアフターファイブのお話をさせていただこうと思います。特に全国学会未経験の、私の同級生のみなさん、必見です。 1日目の学会終了後は先ほども少し触れさせていただきましたが、スポーツリハビリテーションを専門にしていらっしゃる先生方の懇親会へお邪魔させていただきました。当会からは関西医療学園の大工谷先生、西守先生、谷埜先生、私高崎と、おおくまリハビリテーション病院の山内先生が参加しました。またそこで、関西医療学園専門学校4期生でもある京都学際研究所付属病院の熊崎先生にもお会いすることができました。懇親会の会場におられる先生方は、スポーツリハビリテーション界の重鎮ばかりです。すっかり恐縮してしまう私でした。そのせいなのか、生まれつきのそそっかしい性格なのか、ビールのコップはひっくり返すわ、他の先生が食べようと箸を伸ばした料理の皿をさげてしまうわでもう散々でした(皆さんご迷惑をおかけしました)。宴もたけなわとなり会も閉めに入ったころ各地域をまとめておられる先生方の挨拶が始まりました。そして何と一番手は関西地区の大工谷先生でした。「7月には大阪でスポリハ夏期合宿講座が・・・」大切な宣伝を忘れません。でも「えっ・・・一発芸?」何と会場から一発芸コールが・・・。大工谷先生はリーサル・ウェポンを使うことにしました。そう関西にはあの人がいます。関西医療学園専門学校1期生、男・西守隆先生です。大工谷先生からマイクを受け取るや否や18番“沢田けんじ”が炸裂しました。これには全国の大先生方も拍手喝采。いや~「芸は身を助ける。」ですよね~本当に。帰り際、西守先生からの温かいアドバイス。「たかさき~。お前も手品の一つくらい常に用意しとかなあかんで~。」以後気を付けます。 その後、当会メンバー+熊崎先生だけでもう一軒はしごした後、私は西守先生に連れられて深夜の広島の街へ・・・1対1で大人社会の何たるかを教えていただきました。
  2日目の夜です。大工谷先生、西守先生、谷埜先生そして高崎は、関西鍼灸短大の鈴木先生、六地蔵総合病院の渡邊先生・大沼先生、第一岡本病院の三浦先生・土屋先生と合流。カニのフルコースを食べ、瀬戸内海の海の幸と広島の地酒を堪能させていただきました。でも本当の夜はこれからでした。



カニのお刺身にご満悦の谷埜先生。いやいや確かにうまかった~。  男性メンバー全員で近くのカラオケに行ったのですが、私、高崎は何を思ったかフリータイムで部屋を取ってしまったのです。男8人で歌いまくり、気が付けば知らない間に日付けは変わりAM1:00。「あれっ、俺たち何時から入ったけ?」「学会終わって、すぐご飯食べてそれからだから・・・PM8:00ぐらいから・・・って、おいっ!俺たち5時間ぐらい歌ってるぞ!!」  皆さんすみません。私が時間を指定していなかったばっかりに・・・でも男8人(しかもメンバーが濃い)の大カラオケ大会。かなりの迫力でした(デジカメで撮影した写真参照)。ここでも西守先生は大活躍。六地蔵の渡邊先生もすばらしいキャラクターを披露してくださいました。



火を噴きそうな勢いの鈴木先生の熱唱。でもこの歌唱力、半端じゃないんです。



鈴木先生に負けず劣らずの歌唱力。小柳ゆきをもう一度聞きたい!



西守先生VS渡邊先生の壮絶なマイクの奪い合い!!
その後ろで“踊る谷埜先生”が・・・。



熱唱しております。



クールを装う(?)三浦先生。歌はけっこうシブイんです。



カラオケでも熱血指導の鈴木先生です。 



渡邊先生には「意外な一面」を見せていただきました。  しかしこれで終わらないのが「遠路はるばる」の先生方の底知れぬパワーです。当然のようにラーメンを食べに行きます。しかもなぜかどこに店があるのかも知っています。まったく迷うことなく目的のラーメン屋台へ到着。本当に驚かされることばかりです。 しかしここで事件が・・・西守先生の様子がおかしい!!扉も何もない壁を一生懸命開けようとしています。どうやらトイレに行きたいらしいのですが・・・私と谷埜先生で必死に止めて何とかトイレに連れて行きます。そんな状況の中で、「西守先生。ラーメン何食べますか?」私が聞きます。「みそら~めん・・・」遠のく意識の中で西守先生がその日最後に発した言葉でした。
写真はラーメン屋のカウンターで意識を失っている西守先生(なぜか脚はしっかり組んでるんです。)と必死に座位バランス
 

 
                               

その後、西守先生は朝まで目を覚ますことは無く、引きずるように部屋まで運ばせていただきました(ちなみに西守先生が歩いた後、ばたばた蹴飛ばされたラーメン屋の椅子を一生懸命直していたのは大工谷先生だったそうです。鈴木先生はさらにその後ろで、西守先生を弛緩性麻痺に例えて講義されていたそうです。さすがです。)。 
本当にいろいろなことがあった日本理学療法学術大会でしたが、やはり私としてはどうしても素直に楽しみ切れない部分があります。やはり私以外の先生方は、忙しい日々の仕事のあいまをぬって研究をしてこの学会に参加されています。今年はPT1年目ということで、特別参加でつれてきていただきましたが、来年からはそうはいきません。 次回は静岡で開催されるそうですが、何とか来年は私も発表をさせていただき、ちゃんと仕事半分遊び半分にして堂々と参加できれば・・・と思っております。