学会印象記


  


学会印象記(東海北陸学会) 


学会印象記(東海北陸学会) 
はじめまして、榊原白鳳病院の小竹顕作です。

 今回、榊原白鳳病院リハビリテーション科主任の嘉戸直樹先生が東海北陸学会で、発表されるにあたりまして、田淵愛先生と同行させて頂きました。そして何より強力な助っ人の関西医療学園専門学校教員、大工谷新一先生にも同行していただきました。
 そこで、嘉戸主任の東海北陸学会での発表の様子、感想、そして、私たちの学会旅行の思い出を報告させていただこうと思います。

 まず、当会員の皆様は殆どが近畿の病院または施設の方のため、簡単に東海北陸学会についてご説明いたします。
 東海北陸学会とは、わが榊原白鳳病院のある三重県をはじめ、愛知県、岐阜県、福井県、石川県、富山県、静岡県の多くの県により開催される学会です。そのため学会会場が遠方になることがありちょっとした旅行気分も味わえます。その反面、遠方ということで参加できない方も多いのが現実です。
 今回の東海北陸学会は、11月10日(土曜日)11日(日曜日)の2日間、石川県松任市にある松任市民会館で開催されました。発表のない私にとっては、まさに旅行気分!いやいや勉強半分、遊び半分です。(嘉戸先生すいません。)

 ここからは、田淵愛先生と一緒に私たちの旅を振り返ってみたいと思います。

1日目

小竹(以下K):行きは、朝早かったですねー。まだ暗かったですよね。

田淵(以下T):そうそう、私なんか4時起き!なんてたって始発電車やからね。

K:結局、大阪駅には、1時間くらい早く着いたんじゃなかったですか?

T:そうやった!でも遅れるよりいいよ。

K:でも、僕たち学会で発表もしないのに、同行させていただいて申し訳なかったですね。

T:嘉戸先生の応援と、自分の勉強と言うことで・・・

K:そんなこといって、田淵先生学会誌も持ってこなかったくせに!そのくせ、あんなでかいキャメラ持って、めっちゃ旅行気分じゃなかったですか!

T:うん。

K:・・・。

T:それより、待ち合わせ場所も決めてないのに大工谷先生を見つけるのは簡単やったわ。まさかと思って覗いた売店にいてはったから・・・。その後の車内でも売り子さんが通るたびにそわそわしてはったなあ。

K:そうそう、大工谷先生は電車の中でも、麦酒とするめ片手に膝の上にかわいくパソコンを乗せてお仕事!嘉戸先生は、麦酒とちくわ片手にスライドの確認していましたよね。やっぱすごい!さすが二人は学会に慣れ、有効な時間の使い方を知っていますよね。

大阪駅から金沢駅まで約3時間で到着しました。そこから、松任駅まで普通電車に乗り約10分で到着。その車内では、みんなで害虫占いをしながら行きました。ちなみに大工谷先生はゴキブリ、嘉戸先生、小竹はクモ、田淵はハエでした。

いよいよ学会が始まります。ここからは発表者である嘉戸先生(以下K戸)も交えて、振り返っていきたいと思います。
 
今回の嘉戸先生の演題名は
 「脳血管障害片麻痺患者における下肢随意運動時の非麻痺側上肢脊髄神経機能の変化」

 *以前より研究されている続報です。 
 
今回の学会は「21世紀の理学療法を考える」というテーマで行われ、成人中枢疾患、骨関節疾患、運動、神経生理学、スポーツ、小児、介護、訪問リハと内容は充実したもので、全部で111演題の発表がありました。その中で今回嘉戸先生が発表した研究内容は(演題名は上記したとおりです)、下肢随意運動時が非麻痺側上肢の脊髄神経機能に与える影響について、H波を用いて検討されました。結果は健常者と比較して片麻痺患者は脊髄神経機能の興奮性が増したと報告されています。さらに、この結果を生理学的に考察されています。私達が普段臨床の場面でよく目にする、非麻痺側のぎこちなさを生理学的に証明するような内容はとても興味深いと思います。

K:嘉戸先生緊張していましたよね。始まる前なかなかトイレから出てきませんでしたよね?

K戸:いや~電車でリラックスしすぎたぶん緊張しました。基本的に人前で話すのは得意ではないんです。

T:だからあんなにかんでたんですか?

K:たっ田淵先生!それに触れちゃー・・・

K戸:・・・たしかに・・・フィリッピン(英語)で発表した時よりもひどかったかもしれない・・・進歩のない自分が情けなく、なにより同行していただいた大工谷先生に申し訳なく思いました。しかし、次回の学会で必ずリベンジしたいと思います。
でもマイクの位置がスクリーンに近くて、自分からスライドが見えなかったんですよね~。(すいませんただの言い訳です)


T:ポインターも使ってませんでしたよね。

K戸:それも見えなかったんですよね~。

K:発表に比べ質疑応答はかんでませんでしたよね。堂々としてかっこよかったです。

K戸:耳はいいんですよね~。

T:・・・?

K:でも読み原稿なしでの発表はすごいです。僕なんか(発表したことないけど)絶対に真っ白になって目が泳いでしまいそうです。しかし嘉戸先生の発表はずば抜けてまとまった、またレベルの高さを感じる発表でした。

T:それだけに、噛んだ事が、すごく悔しかったようです。何度も、「リセットしたい。」と言っていました。

嘉戸主任の発表を聞くたびに、とても心強く思うとともに、私たちももっと頑張らなくてはいけないと思い知らされます。私たちの知らないところでたくさんの病院業務をこなし、さらに研究に取り組んでおられるにもかかわらず、少しも大変なそぶりを見せない主任・・・。私たちは尊敬しています。これからも主任を信じてついていきたいと、改めて感じました。  

発表も無事?終了。嘉戸先生は少し重い足を引きずりながら私たちは金沢駅まで戻り、旅館『一富士』にチェックインをしました。まずは、浴衣に着替えお風呂へ直行!そのあと六時には夕食が始まりました。この時点で先程までのへこんでいた嘉戸先生は何処へやら・・・さらにお酒が入ると饒舌になっていました(大工谷先生には学会ではあんなにかんでたのに・・・とつっこまれていました)。

K:旅館は、値段の割には、部屋も夕食も良かったですよね!仲居さんは、いまいちだったけど・・・。

T:今回の学会の為に電車の切符や手ごろな旅館を手配してくださった、りんくうトラベルの森口さんに感謝しなくちゃね。でも夕食はおいしかったね。郷土料理のじぶに?ずぶに?

K:じぶには、変わってたけどおいしかった。あと、凍った蟹!わざとかと思いました。

T:ビールと、地酒をたくさん飲んじゃた。

K:みんな結構飲みましたね。

T:夕食も済んで、みんな酔っ払ったにもかかわらずまだ7時過ぎ。お酒を追加したよね、2回ほど・・・。

K:そうそう、酒のあてがなくなって、ルームサービスもないから、僕と田淵先生がコンビニに買出しに行っている間にもう布団がしかれてましたよね。

T:8時過ぎから・・・。でもここからが面白かったね。

K:「いち、にの、ほい!」ですか?(説明します、この掛け声は田淵先生が、患者さんを立たせるときに使うものです。なんでも、この掛け声で、患者さんが立てるようになるのだとか・・・。本人いわく力が入るそうです。)

T:こらー。違うよ!楽しかったのは、大工谷先生の「恋と愛の違いについて」のナイトセミナー!!!!先生のお話は、実に重みがあり為になるお話でした。

この夜の私たちの部屋では、浴衣のはだけた大工谷先生に恋と愛について話していただき、そして「いち、にの、ほい!」の掛け声が響いているのでした。この掛け声で何をしていたかは、ここでは控えさせていただきます…。

2日目

朝食後、大工谷先生はこの日京都で開催される近畿学会に参加されるため、特急サンダーバードでお帰りになりました(俺も兼六園に行きたいな~と言いながら)。お忙しいのに有難うございました。
 大工谷先生をお見送りしたあと、私たちは帰路につく前に、石川県の観光名所で日本三大庭園の一つである兼六園へと向かいました。
 紅葉のすばらしい日本庭園を、スーツ姿で観光している私たちは、まるで研修中の添乗員のようでした・・・。

兼六園をあとにした私たちは、今が旬!日本海の蟹を求めて石川駅周辺を探し歩き、『高崎屋』(なんか聞いたことある名前・・・)というすし屋に入りました。そこで一杯○万円の蟹を焼きがににして頂き、日本海の新鮮な魚介類を握ったすしの盛り合わせも堪能して、店を後にしました。

その後、金沢駅で白鳳スタッフにお土産を購入し(金沢の和菓子は好評でした)、車内用のおやつと麦酒を買って特急雷鳥で帰路につきました。

今まで先生方が報告された印象記を拝見させていただいて、様々な学会で活躍されている様子を知ると、私たちも探究心、向上心を持って常に患者さんと向き合って行きたいと思います。次回の東海北陸学会は岐阜県で開催されます。この時は私たちも演題を持って向かえたらと思います????