学会印象記


  


「スポーツ選手のためのリハビリテーション研究会 第20回研修会」

学会印象記
喜馬病院 リハビリテーション科 高木綾一

はじめまして、喜馬病院の高木綾一です。平成14年11月9、10日に福岡で開催された第20回スポーツ選手のためのリハビリテーション研究会に関西医療学園専門学校の大工谷先生、高崎先生と共に出席してきました。今回は、高崎先生が「チューブエクササイズ前後における棘下筋M波・サイレントピリオドの変化―エクササイズ経験者・未経験者における比較―」、私が「ハムストリングス断裂後、下肢マルアライメントを起こしたテニス選手の一症例」の演題を発表してきました。今回は、私自身初めての演題発表でありまた、高崎先生はホームの大阪ではなくアウェーでの演題発表だったため、二人とも大変緊張していました。大阪出発の時から二人の体に異変が起こり始めました。

学会一日目
11月9日
新大阪 AM6時40分
高木氏
「あれ、おかしいな、待ち合わせ時間6時40分なのに・・・・まだ、高崎先生きてないなぁー、電話してみよう」
そこで、高崎先生に電話してみると・・・
「留守番電話センターにおつなぎします」
高木氏
「あれれれ・・・やばいで・・新幹線おくれるで。まさか、逃げた・・・」
そこから10回ぐらい電話すると
高崎氏
「(眠そうな声で)もしもし・・今、梅田ぐらいもうすぐつきます」
高木氏
「そうですか・・安心しました」

AM6時50分
高崎さんが地下鉄のエスカレーターより登場!!
ずばり顔色が悪い
高崎氏「いやーごめんね。高木君・・おくれちゃって」

そして二人は博多行き「のぞみ」に乗車する。
そのころから高崎先生の体に異変が・・・・
高崎氏「ちょっとトイレにいってきます」
高木氏「わかりました」
トイレから帰ってきて5分後・・・
高崎氏「ちょっとトイレ」
高木氏「さっきいったじゃないですか?」
高崎氏「いや・・いや・・」
小さい声でなにかをいいながらトイレに向かう
そしてトイレから帰ってきて・・・15分後
高崎氏「ちょっとトイレ」
高木氏「(もう何もいわないでおこう)」
そしてその後、短時間の間に二回もトイレにいった高崎氏でありました。

そして福岡が近づくにつれ私の体にも異変が・・・

高木氏「ゴホン・・・ゴホン・・・オェー」と急にはきそうになってきました。
そうだ思い出した。私は緊張すると空咳と空ゲロ(汚くてすみません)がでるのだった。
私は緊張していると思った瞬間「ゴホン、オウェー・・オウェー」となり、そこでトイレに行きました。
高崎氏「だだだだ・・大丈夫?」
高木氏「はい・・なんとか・・」
一人は多尿・・・一人は嘔吐寸前で・・・二人の自律神経は異常をきたし、そして博多まで30分となった時に、高崎先生に不穏な動きが・・
高木氏「何してるんですか?」
高崎氏「博多から会場までの電車料金の準備やけど」
高木氏「えらい、準備早いですね・・・そんなに早くお金準備してどうするんですか?」
高崎氏「初めての敵地やから準備しとかなあかんだがや」
高木氏「そうなんですか?でも早すぎますよ!」
高崎氏「高木君も、早く準備したほうがいいよ」
高木氏「いくらなんでも早すぎますよー」

そして、体調不良のまま、博多に到着しました。
そして、二人でふらふらしながら会場までいくための地下鉄の切符売り場に到着して、そして210円の切符を買って、改札に行こうとしたら、まだ、切符販売機の前で投入口にお金をうまいこといれることのできない高崎先生がいました。
高木氏「高崎先生・・まだ買ってないのですか・・あんなに早く準備していたのに」
高崎氏「…・なんでやろ…」

そして、地下鉄のホームに向かおうと二人で会話しながら歩いていると、突然二人は気づきました。
高崎氏・高木氏「なんでおれらエレベーター昇っているねん!!」と二人は地下鉄とはまったく逆の方向で新幹線のホームに向かっていたのです!!まさに、アウェー症候群です。
深層心理で今回の発表に対してかなり弱気になっていることが判明しました。
そして、駅のホームで待っていると高崎先生にアウェー症候群が出現・・
高崎氏「あの人も・・その奥にいる人も学会来る人やなー」と周囲にえらい警戒しだしました。
そして、駅のホームで周囲を見回し、完全に挙動不審者となりました。
高木氏「高崎先生・・・大丈夫ですか・・・そんな警戒しなくても・・・」
高崎氏「いやいや、警戒しなだめやで・・・軽はずみな行動はとれないよ」

そんなこんなんで、会場の都久志会館に到着しました。会場につくと、ジャーナルで見たことのある人の顔・顔・顔で自然と緊張してしまいました。

学会が始まり、川野先生の講演、シンポジウムと大変、勉強になる話を聞いて、いよいよ、午後の演題発表の時間が来ました。
そして、演題が始まると、BOSSのD先生がつっこむ、つっこむ・・・・後方でその様子をみていた私たちは「アウェーでも関係ないなー」と思い・・反面「自分たちの時、反撃がこないかと心配になりました」

そして、我々が発表するセクションとなり、その前のトイレに行こうと席を立ったときに
「次の演題発表する先生方はすぐに前の席で待機してください」と放送がかかり、高崎先生と私は激しい尿意を我慢して、移動し発表の出番を待ちました。
まず、私の出番がきました。壇上にあがるまで心臓ばくばくでしたが、壇上から会場をみると私の目には、威圧感あふれる元ラグビー選手のD先生が私の目に入りました。こんなに心強いことはありません。思ったより、噛まずに発表することができましたが、フロアーからの質問はなくて、少し寂しかったのですが、なんとかデビュー戦が終わりました。そして、いよいよ次は、高崎先生の出番が来ました。アウェー症候群の高崎先生でしたが、発表はどうどうしたものでフロアーかの質問にも毅然と返答しておられました。
そして、無事、二人とも発表が終了して、D先生に引きつれらて喫茶店に行きました。
そこで、D先生がホットコーヒーと抹茶ケーキ、高崎先生がホットコーヒーとチョコケーキ、私がフルーツパフェを食べて大きな仕事が終わった後の充実感を感じていました。ちなみにD先生は「これうまい、これうまい」と連呼されておりました。
そしてその後、スポーツ選手のためのリハビリテーション研究会二十周年パーティーがあり、様々な人と交流を図ることができました。私がうれしかったことは、以前よりHPを通じてご連絡を取らせていただいていた福岡県の理学療法士の久保田先生とパーティーで会うことができて、様々な話をさせていただきました。
そして、パーティーが終わった後、D先生と高崎先生と私は中州の夜に飛び出しました。
まず、あの有名な屋台がずらーーーっとならんでいるところに行きました。そして、まずは・・・てんぷらです。てんぷら盛り合わせを食べましたが、これがうまいうまい。飲んだ焼酎も最高でした。そして二件目はおでんです。おでんはロールキャベツ・餃子あげ、揚げ天、ちくわ、こんにゃくを食べました。これもまた、うまかったです。そして、最後に名物トンコツ長浜ラーメンを食べました。めちゃめちゃ、うまかったのですが、高崎先生とわたしはもどしそうなぐらいお腹一杯になり、わたしの腹なんかは臨月みたいになりました。しかし、D先生は楽勝でまだまだ食べられると言っておりました。さすが、BOSSって感じでした。そしてそこからわれわれは元日本プロ野球選手の写真をおがめて、ホテルに帰り、学会一日目が終了しました。

学会二日目
11月10日
学会二日目ではD先生は座長という大役がありました。朝はゆっくりと朝食を食べてから(みんな食いすぎです)会場へと向かいました。
学会二日目は信原病院の信原克哉先生のご講演がありました。肩関節が好きな私としては大変興味深い内容でしたが、話しの後半はかなり難しく、聞きながら「うわぁーー全然、わからん!!」と一人でつぶやいていました。内容で大変面白かったのが、①関節内圧の上昇が原因となりインピンジメントが生じる②外旋位から内旋にて骨頭が肩峰に当たるためフォロースルー相で肩峰下インピンジメントが生じる、というものでした。本当に、すごい話でした。何よりも信原先生の肩に対する情熱を感じることが出来ました。
そして、午後からは、D先生が座長をつとめる演題発表が始まりました。D先生から演題がはじまる前に、「おそらく質問がすくないから、二人とも質問するように!!」と釘をさされまして、高崎先生と私は抄録を読みたおしました^^:
そして、演題発表が始まり、高崎先生と、私が質問をしたのですが、意外にもフロアーからの質問がおおく、D先生の仕事はすくなかったのです。そして、演題が終わり、次に発表の表彰式が始まりました。この表彰式では、演題発表で優秀な発表をした方に表彰状が送られると言うものでしたが、高崎先生も私もまさかないだろう!!と思って、福岡から帰りたいと思っておりました。そして、二人で気づいたのは、「そういえばD先生はどこにいったの?・?」でした。そこで私はメールをしました「表彰式かえったらまずいですよね?先生は今どこですか?」。そして、1分後、携帯メールに返事がきました。「勝手にしてください・・私はもう電車です」 まさに神出鬼没です!!知らない間に先生は大阪に帰ってられました・・二人は、どうしようと迷っている時、表彰式が始まりました。
そしたら「関西医療学園専門学校 高崎恭輔先生 前に来てください」とアナウンスがなり、なんと高崎先生がエントリーされたのです・・高崎先生はあわてて走っていきました。その後姿をみて、私も「高崎先生はさすがやなー、自分もエントリーされるような内容をいつか発表しよう」と、心に誓いました。
そして、その後、二人は博多駅まで行って、新大阪行きののぞみにのり、車中でとんでもない曝露話を話し合い、大阪に帰りました。

スポーツ選手のためのリハビリテーション研究会において人生ではじめて演題発表をさせていただきました。本当に貴重な経験をさせていただきました。実際に発表をしてみて、そして他の先生の講演や演題を聞いてみて「一生勉強!!」と強く思いました。情熱の続く限り、医学の道を突き進んでいきたいと強く感じることができました。演題発表ではD先生を始めとする様々な先生に、ご指導をいただきました。本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。